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​設立の経緯

 ​設立に至る経緯と、私たちが目指す活動についてご紹介します。

​ 2016年4月中旬に発生した熊本地震。その直後、発起人代表である葛冬梅は、名古屋市を拠点に活動をしている外国人の子ども支援団体に対し、SNS(ソーシャルネットワークサービス)を通じてこう呼びかけました。

「今すぐに熊本地震の被災地へ支援に行くことは難しいだろう。しかし、名古屋にいても被災者のために何かできることがあるのではないか。この地域には通訳ができる人材がたくさんいる。情報があれば共有してほしい。」

 その呼びかけがきっかけで、4月29日、NPOなどの有志が名古屋某所に集まり、「熊本地震外国人被災者支援を考える会」を開きました。その時点では、熊本県などは県外のボランティアや支援物資の受け入れをストップ。私たちは熊本地震被災地の情報を集めつつ、議論を進めるなかで、「近い将来起きると言われている南海トラフ大地震への自分たちの備えは十分だろうか」と、この地域における災害対策へと話題が移っていきました。そして、その日発足したのが、現在の会の前身である「「災害時外国人支援ネットワーク愛知・名古屋」設立準備会」です。

 その後、発起人メンバーが熊本県へ支援に行くことになり、その支援活動の報告もかねて、2016年6月1日に「災害時外国人支援ネットワーク愛知・名古屋 設立準備フォーラム」を名古屋国際センターで開催しました。平日夜の開催にも関わらず、100名もの方にご参加いただき、災害時外国人支援に対する関心の高さを実感しました。

​ 以降は、12月の正式な設立に向け、皆さんのご意見をうかがう設立準備会合を7月に名古屋市で、9月に知多郡東浦町で、11月に犬山市で開きました。3回の会合には、延べ167名に参加いただきました。さまざまな地域に足を運び、多くの方にご意見を伺うなかで、この地域に求められるネットワークの形がだんだんと見えてきました。

ネットワークの活動は「災害時」だけではないこと

外国人は「支援される」だけではなく、「支援する」側にもなること

 3回の会合で共通して出されたそれらの意見から、11月6日、私たちは設立団体名を「災害時外国人支援ネットワーク」から「多文化防災ネットワーク愛知・名古屋」へと改称しました。

​ 当ネットワークは、愛知・名古屋を拠点に、愛知県内の様々な団体、さまざまな人々とともに、「防災啓発」や「災害時支援」への取組を進めていきます。言語や文化、国籍の違いに関わらず、誰もが「防災」に関心を持てるよう、そして「災害時には互いを支え合う」ことができるよう、「多文化防災」をキーワードに、ネットワークを構築していきたいと考えています。

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